ほおじろの声

ほおじろ巻頭言 2022年8月号

普通種ツバメが減っています

日本野鳥の会千葉県・幹事会

普通種のツバメが減っています

 ツバメは普通種で,商店街を飛び回る姿が普通に見られたものですが,近年,大幅に減少しています。

営巣できる環境が減っている

 ツバメは人家にも営巣し,ツバメの来る家にはいいことがあるなどと言われたものですが,新建材の人家には営巣しにくく,ツバメを嫌う人もいるようです。
 駅,公共施設などに営巣する事例が多いのですが,その数も目に見えて減っているようです。本会では,ツバメの営巣環境の調査をはじめました。 詳細は,特集の記事をご覧ください。

農薬の影響はないのか?

 50 年前,レイチェル・カーソンは『沈黙の春』で,農薬DDT の影響で,鳥の鳴かない春が来たと警鐘を鳴らしました。 DDT は使用禁止になり,現在,農薬の主流はネオニコチノイド系です。脳の情報伝達機能を阻害するので, ミツバチが巣に帰れなくなる害が告発され,EU では使用が規制されています。
 日本では水田で多量に使用され,昆虫の体内に蓄積され,ツバメはそれを餌とします。 ツバメの減少と農薬使用の因果関係が気になるところです。

2208_1

巣立ち直後の幼鳥 親が土を採る水溜まりに下りています