ほおじろの声

ほおじろ巻頭言 2023年1月号

あけましておめでとうございます

日本野鳥の会千葉県・幹事会

あけましておめでとうございます

 新型コロナが感染を広げ,3 年が過ぎました。皆さま,新年をいかにお迎えでしょうか?

温暖化,増え続ける人口,地球は悲鳴を上げている

 地球温暖化の影響が誰の目にも明らかになり,遅まきながら、人類は生き方を見直し始めましたが、地球に生息するヒトの総数が80億人を越え、増え続けるだろうと言われます。
 地球という限りある環境は,今後,80億の人口を支えることができるのでしょうか?食料,水、エネルギー、いずれをとっても十分とは言えず、資源危機の時代に入ったと考えざるをえません。
 他方、ウクライナの戦争が世界経済を破綻させています。これまた資源の浪費です。

野生鳥類の生息数は激減している

 ヒトという生物種が、環境を破壊し、資源を浪費するにつれ、野生生物は生息地を奪われ、渡り鳥が数を減らしています。
 原因は多様で、温暖化による自然条件の破壊、開発による生息環境の破壊、農薬などが及ぼす渡り能力の攪乱、 魚類過剰捕獲が招く海鳥の餌資源の枯渇、放射性物質や化学物質の海洋投棄による被害、などが考えられます。

普通種の減少に注目しよう

 各地で、迷鳥・珍鳥の報告がありますが、普通種のスズガモが減り、ツグミが見られなくなっています。
 我々が、普通種の減少に警鐘を鳴らしても、すぐに温暖化がなくなり、人類の未来が明るくなるわけではありませんが、現実を見続ける必要があると考えます。

鳥インフルが広がりそうです

 探鳥中に野鳥の死体を見ることがあります。鳥インフルで死んだ鳥に触れても、人が感染することはないでしょうが、手に触れない方がいいでしょう。