ほおじろの声
ほおじろ巻頭言 2023年9月号コアジサシ、オオセッカ、コジュリンの繁殖状況
日本野鳥の会千葉県・幹事会
A.保護委員会からの報告(小島久佳 記)
コアジサシの集団営巣地の報告
1.大網白里市汐浜海岸
武田健治・上田恵両幹事,志村英雄会長および,茂原市の会員,村井誠司さん,石塚滋さんから繁殖情報をいただき,
自分でも現地調査を実施しました。
村井さんによれば,コロニーは東西70m×南北800m程で細長く,成鳥最大数350 羽+,巣立雛197 羽と,久しぶりに
九十九里海岸で多数の生命を繋ぐ状況になりました。
当会から千葉県自然保護課へ情報を提供し,保護対策を要請し,地元大網白里市が看板を設置しましたが、
2枚の看板設置のみで,さらなる対応が必要だと感じました。
2.千葉市検見川浜
千葉市の会員,音村聡子さんから,早期に報告があり,本会の調査でも3年ぶりに巣立ちが確認されました。 リトルターンプロジェクトの松村雅行さんによると,巣立ったのは12 羽とのことで,野良猫の捕食, 人的影響=卵の破壊,もあったとのことです。
3.九十九里沿いの海岸
上田幹事からの情報で,片貝海岸で少数が繁殖し6 月20 日,雛5 羽が確認されたとのことです。
久しぶりに一定数の繁殖が見られましたが,来期にまた同じ場所に飛来するかどうかわかりません。
今後,行政と協力し,保護対策を考えたいと思います。
B.調査・研究委員会からの報告(高橋 邦年 記)
オオセッカ、コジュリンの繁殖状況
オオセッカ,コジュリンは,利根川下流域の河川敷で相当数が繁殖し,本会では,会員の皆さんをお誘いし,
繁殖個体数の調査を実施していましたが,コロナまん延以降,幹事有志で調査をしています。
調査地区は小見川大橋上下流の7調査地区で,小島久佳,佐藤明雄,志村英雄,高橋邦年,田中直義,橋本了次,
増本二巳一,吉木務,渡辺哲見の9 幹事と,会員の池田孝子さんが調査を担当しました。
囀り雄の確認個体数は,オオセッカが右岸側0,左岸側152,合計152で,コジュリンが右岸側7,左岸側9,合計16でした。
昨年との対比では,オオセッカが+44,コジュリンが−2でした。今後の動向が気になります。
C.江戸川・松戸秋の花まつりにお出かけください。
松戸市主催の秋の花まつりに出展します。鳥見がてら、お出かけください。
パネル展示、塗り絵コーナーなどがあります。
期日 9月30日 10時~14時
会場 江戸川河川敷フラワーライン
雨天中止(少雨決行)