ほおじろの声

ほおじろ巻頭言 2024年1月号

あけましておめでとうございます

日本野鳥の会千葉県・幹事会

ツグミの声をお聞きになりましたか?

 あけましておめでとうございます。新年の朝,ツグミの声が聞こえますか? ツグミは冬鳥の代表で,あたりまえに見られる鳥ですが,近年,飛来数が激減しています。
 この冬,ツグミ以外の小鳥も飛来数が多めで嬉しいのですが,シベリアや千島で 植物の実が少ないからだろうと推測されます。

地球温暖化から地球沸騰の時代に

 昨年の夏は,もっとも暑い夏だと言われ,豪雨,洪水,竜巻,旱魃,山崩れなど,人類が経験したことのない被害が, 地球規模で起き,国連のグティエレス事務総長は,地球沸騰の状況だと述べました。
 平均気温が,産業革命前から1.5 度以上に上がると大災害が起こると言われ,昨年は, 既に1.4 度を越えているのです。
 平均気温を抑えるには,二酸化炭素排出量を減らす必要があり,ガソリンエンジン車を電気自動車に替え, 火力発電から自然エネルギーへの変換が必要だとされます。
 大局的にはその通りなのですが,具体的には緑の森をソーラーパネルに置き換えて環境を破壊し,洋上風発を並べて 海洋性鳥類の生活を阻害することになります。野鳥の会としては,その事実を直視し続ける責務があるでしょう

謙虚な姿勢で自然に接していきたい

 昨年12 月9 日,小櫃川探鳥会の終了後に,干潟のクリーン作戦を行いました。
 本会では,クリーン作戦を,谷津干潟と小櫃川で重ねてきました。
 地球沸騰抑止に,直接かかわることはできませんが,野の鳥を見せてもらう野鳥の会としては, 謙虚な姿勢で自然に接したいものです。
 クリーン作戦を繰り返した歴史を忘れずに,活動を続けたいと思います。

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