ほおじろの声

ほおじろ巻頭言 2024年4月号

地震発生に対応した探鳥を心がけよう

日本野鳥の会千葉県・幹事会

新年早々、能登半島地震が発生しました

 2024年は,元日の夕方,能登半島地震が発生し,重大な被害が発生しました。被害にあわれた方々にお見舞い申し上げます。
 日本野鳥の会石川の皆さんにも,被害にあわれた方がおられるのではないかと危惧します。

東北地震 千葉県での被害

 2011年3月11 日の地震では,千葉県でも旭市で津波被害がありました。 東京湾に設置された千葉灯標のデータから,東京湾全域の海水が秒速1メートルで動いたことが読み取れ, 港湾施設など湾内での被害が大きく,三番瀬など各地で液状化が発生しました。

房総沖・福島沖で地震が続いています

 房総沖では,スロースリップが発生し,地震が多発し,福島沖でも地震が続いています。

探鳥中に地震が起きたら

 探鳥地は野外で,山地,河川沿い,湖沼,海岸など,地震の影響を受けることが多いでしょう。 万一に備え,探鳥会運営の気配りが必要ですが,各自対策を心がけてください。

斑ウミネコは被爆の影響だろうか?

 2018 -19 年の冬,放射線被曝の疑われる斑ウミネコが多数見られ,『ほおじろ』誌面でご紹介しましたが, この冬,少数ながら斑ウミネコが見られ,セグロカモメ第1回冬羽でも,色素異常の個体が見られました。

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総会報告

 2月24日(土),千葉県中央博物館の講堂をお借りし,総会を開催しました。
 ①普及,調査・研究,保護の3 分野の活動報告,決算報告,監査報告がなされ, 新年度の活動方針と予算案が承認されました。②永野美智代さん,野間邦夫さんの新任幹事が紹介されました。 ③会員の高齢化に伴う会員減少に加え,諸物価高騰により,会費値上げなしに,会報発行を継続することが困難です。 ④発行回数を減らすとか,探鳥会と鳥の情報だけに減量するという道もありますが,『ほおじろ』だけで会と繋がっている会員が多数いらっしゃいます。 地球環境問題から目の前の保護問題にまで広範な情報をお届けし続けたいと考え,皆さんからのご支援をいただきつつ,値上げなしに会報発行を続けていきます。
⑤議事終了後,我孫子市鳥の博物館学芸員で,日本鳥学会の目録編集委員の小田谷嘉弥さんに,「日本鳥類目録 改訂第8 版」に関する話をしていただきました。