ほおじろの声

ほおじろ巻頭言 2025年3月号

2025年の総会を開催
野鳥にとって厳しい時代、野鳥の会は何ができるのか?

日本野鳥の会千葉県・幹事会

2025年の総会を開催しました

 2025 年の総会を,2 月11 日,千葉県立中央博物館の講堂をお借りして開催しました。
 議長を千葉市の池田孝子さんにお願いし,活動報告と新年度活動方針,決算報告・監査報告と新年度予算案が審議・可決されました。
 また,役員改選期であり,澤村幸男・渡辺正之幹事が退任,御喜和さんが新たに幹事になっていただきました。 役員一同,引き続き活動を担わせていただきます。よろしくお願いいたします。
 総会終了後,立教大学名誉教授で(公財)日本野鳥の会会長の上田恵介さんに,記念講演をお願いしました。
 少年時代に日本野鳥の会に入会し,多様な研究に発展させられたご自身の経験をお話しいただきました。その内容は『ほおじろ』誌面で,ご紹介する予定です。
 交流会では,会員の皆さんからご提供いただいた,書籍,野鳥グッズなどを,オークション形式でご紹介しました。  ご出席・ご協力いただいた皆さまに感謝申し上げます。ありがとうございました。

日本野鳥の会千葉県の活動から

①新湾岸道路計画に対する対応
 東京湾奥部の「第2湾岸道路」計画は凍結されていましたが,「新湾岸道路」と名前を変えて計画が動き起き始め, 行政がアンケートによる市民の意見を求めています。
 本会では,会員の皆さんに,市民の立場でご自身のお考えをアンケートでお出しいただくようお願いしていますが, 総会出席の皆さんから,既にアンケートを提出した方がいらっしゃいました。ありがとうございます。
②保護・調査活動から
 保護委員会では,コアジサシのコロニー,オオタカの繁殖状況の調査をし,保護活動を展開し,手賀の丘公園のキャンプ場問題 (『ほおじろ』2024 年11 月号参照)では柏市との交渉を重ねています。
 調査委員会では,カモ類調査,シギ・チドリ類調査,オオセッカ・コジュリン調査,サンカノゴイ調査。オオタカ調査を継続しています。
③普及活動から
 普及委員会では,探鳥会の計画・実施,ビギナーズ探鳥会を実施し,会員サービス委員会では,書籍,観察道具,野鳥グッズなどを, お世話しています。
 編集委員会では,『ほおじろ』を編集発行し,HP担当者が,HPの管理をしています。

地球温暖化から地球沸騰の時代に

 地球温暖化は産業革命以降の大規模環境破壊の結果です。人類は,便利な生活の代償として,地球環境の再生可能なシステムを破壊してしまいました。
 他方,ツグミなどの小鳥類,東京湾のスズガモ,銚子のカモメ類などの飛来数が激減しています。野鳥の会は,その事実を直視し, 実態を記録し,現状を訴え続ける責務があると考えます。
 引き続き,よろしくお願いいたします。