ほおじろの声
ほおじろ巻頭言 2025年11月号国際自然保護連合のレッドリストの最新版
鳥類ほか多くの生物が絶滅に瀕している
日本野鳥の会千葉県・幹事会
IUCNレッドリスト最新版を公表
10 月11 日のマスコミ報道は,国際自然保護連合IUCN が,10 月10 日,絶滅危惧種レッドリストの最新版を公表し, 鳥類に関しては,評価対象種(動向に注目している種の意味)の11.5%の1256 種が絶滅に瀕していると報じました。
IUCNレッドリストとは?
IUCN レッドリストは,1964 年に誕生し,生物多様の健全さを示す指標で,種のリストであると同時に, 資源保護,政策決定に有効な資料となっています。
世界の絶滅危惧種は?
最新版では,世界で48,600 種以上の生物が絶滅に瀕しており,両生類41%,哺乳類26%,針葉樹34%,鳥類11%, サメ・エイ類38%,造礁サンゴ類44%,甲殻類の一部38%,爬虫類21%,ソテツ類71%が絶滅に瀕しているとしています。
IUCNレッドリストのカテゴリー
IUCN は,世界規模で絶滅リスクを分類するために,簡便で汎用性のある分類基準として,以下の9カテゴリーに分けます。
絶滅(EZ,既に絶滅),野生絶滅(EV,飼育個体はいるが,野生では絶滅),深刻な危機(CR,野生で極度に高い絶滅の危機),
危機(EN,野生で非常に高い絶滅の危機,危急(VU,野生で高い絶滅の危機),準絶滅危惧(NT,近い将来絶滅危惧に陥る),
低懸念(LC),データ不足(DD,十分なデータがない),未評価。CRとENとVUの3カテゴリーを絶滅危惧種。
環境省のレッドリストのカテゴリー
環境省レッドリストは,IUCNのカテゴリーに準じENとCRを細分化し,絶滅(EX),野外絶滅(EW),絶滅危惧I 類(CR+EN), 絶滅危惧IA 類(CR),絶滅危惧IB 類(EN),絶滅危惧Ⅱ類(VU),準絶滅危惧(NT),情報不足(DD), 絶滅のおそれのある地域個体群(LP)のカテゴリーに分け,都道府県のレッドリストは環境省のカテゴリーに準じています。
レッドリストの最新版が出るとは?
レッドリストは,新版が出るたびに絶滅危惧種の数が増えてます。海では海洋熱波が起こり,魚介類,海洋性鳥類が大幅に減少しています。 今後,地球に生きる生物の動向に注目したいと思います。