ほおじろの声

ほおじろ巻頭言 2026年2月号

冬鳥が激減しています
飛来の記録をとり続けよう

日本野鳥の会千葉県・幹事会

冬鳥が見られなくなっています

 この冬,ツグミを見る機会が多いようですが,20世紀中に,秋口に百数十羽から数百羽の群れで見られ, 厳冬期に個々に分散していたのに較べると減少傾向にあります。この冬,多めであるのは,暑い夏の影響で, 繁殖地シベリアや日本の山地に餌が少ないからではないか? と推察されます。ツグミは見るが,他の小鳥が いないという報告をいただいています。 いかがでしょうか?
 小鳥だけでなく,冬鳥トモエガモと留鳥カワウ以外の水鳥も減っています。
 東京湾のスズガモ,銚子漁港のカモメ類など,減少が顕著です。オオセグロカモメは,ここ数年, 成鳥から幼鳥までの飛来数が激減し,この冬はユリカモメも大幅に減っているようです。ユリカモメは, カムチャッカ半島の繁殖地が乾燥化し,ヒグマが湿地に入り,雛や卵を捕食しているからだと言われています。

オオセグロカモメが絶滅危惧種に?

 オオセグロカモメ(写真左)は,オホーツク海沿岸で繁殖する大型カモメで,近年のDNA分析研究では 2万5000年ぐらい前にセグロカモメ(写真右)から分化した種と考えられています。日本では北海道と 東北地方北部(少数)で繁殖し,冬期,本州以南の沿岸で多数が越冬します。
 銚子漁港や県南の岩磯で普通に見られましたが,飛来数が激減し,銚子漁港で成鳥が1 羽も見られない日が あるほどです。環境省のレッドリストに掲載する方向で検討されているようです。動向に注目しましょう。

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