ほおじろの声

ほおじろ巻頭言 2023年5月号

普通種を見守ろう

日本野鳥の会千葉県・幹事会

1.身近な野鳥ツバメを守ろう:ツバメの営巣状況を把握したいのです。

ツバメが減少しています

 春に南の国から日本にやって来るツバメは人家の軒下等で巣を作り子育てする身近な野鳥です。 人々は昔よりツバメが巣を作ると縁起が良いと大切にしてきました。 しかし、各地の調査ではその数が大きく減少している結果が出ています。

ツバメの減少の原因

 草地や水田が宅地化や農業の衰退により減少することにより、ツバメの餌となる虫が減少しツバメの繁殖に影響を与えています。 また、ツバメは家屋の軒下などに巣を作りますが、最近はツバメが巣を作りにくい家が増え、ツバメが巣を作る場所が減少しています。
 ツバメの子育てはカラス等による捕食、巣の落下で失敗することがありますが、人が巣を撤去する残念な行為もあります。

ツバメの子育てを守ろう

 ツバメの餌となる虫がいる自然環境を守ることは常に私たちの基本的課題です。
 さらに、近くの家、職場、事業所にツバメが巣を作った時、ツバメが安心して子育てできる 環境を守り、増やすことは私たちが身近にできる保護活動です。
 (公財)日本野鳥の会ではツバメと人の温かい共生を願い、保護活動を行っています。
 日本野鳥の会Webページ「消えゆくツバメをまもろう

千葉県内のツバメの巣(子育て)調査

 2022年には県内のツバメの営巣場所等の情報を会員の皆様より頂き、 34か所のツバメの巣の情報を「2022年千葉県内のお宿地図」としてまとめ公開しています。

2305_1

 2023年も引き続き千葉県内のツバメの巣の調査を行います。県内のツバメの巣がある鉄道の駅、道の駅、公共施設、商業施設等の情報をお寄せ願います。 ツバメの巣の情報は次のメールアドレスにお願い致します。
shibu02atmarkchibawbsj.com

私たちはツバメを守っています

2305_2

JR成田線下総松崎駅

2305_3

道の駅木更津うまくたの里

2.県内コアジサシコロニーお情報を求めます:コロニーの保護を行政に働きかけます。

 コアジサシは,日本に夏鳥として渡来し海岸や河川敷で集団繁殖します。しかし最近はその生息地が激減しており,環境省の絶滅危惧種Ⅱ類に, また千葉県レッドデーターブックでも最重要保護生物Aランクに指定されています。かつては県内東京湾沿いの干拓地や外房九十九里海岸また 利根川河川敷などで10 個所以上のコロニーがありましたが,最近はコロニーの移動が多く安定して繁殖している状況ではありません。
 コアジサシが点々とコロニーを移動せざるを得ない背景には,天敵(カラス等)の捕食問題もありますが,人的影響に起因していることは確かです。 当会も保護対策が打たれていないコロニーに関しては,行政に報告しロープ囲いや立て看板設置を要請していました。
 しかし,ここ2 年ほどは物流施設造成地や商業施設駐車場といった翌年度はコロニー形成ができない場所で繁殖している状況でした。 5月に入ると,そろそろコアジサシがコロニーを形成する季節になります。当会としても最新の状況を把握するため,皆様からの下記宛て 情報提供を宜しくお願いいたします。
(1)保護委員会 小島久佳 メール:hisakoji004273atmarkgmail.com
(2)電話の場合 047−431−3511  当会事務所=毎週土曜14 時~17 時

2305_4

餌渡しするコアジサシ

2305_5

繁殖後は三番瀬に集結する